「歯が命」とよく言われた。
今では、「噛まないと命に関わる」と、言われている。
口の中で食べ物をしっかり噛むことで、副交感神経も刺激され、唾液分泌が高まり、食べ物がしっかり噛み砕かれて唾液と混じり、胃や腸の消化吸収率が格段に高まる。
どんな食事でも、まず噛む!ことが大切です。左右の歯でバランスよく噛むことです。
食べ物を一定のリズムで噛むことは、リズム運動になり、セロトニン神経を活性化させてくれます。
セロトニン神経が活性化すると、頭がクリアになり、元気がみなぎり、こころは安定し、ストレスや痛みに強くなり、姿勢や表情も引き締まってきます。
現在、ほとんどの高齢者の方が、全部あるいは一部の歯を既に失っています。
入れ歯やブリッジでも噛み合わせの改善は可能ですし、それなりの効果を得ることはできますが、元の自分の歯のように噛むことは不可能です。
このように、歯を失った後の人工臓器としての入れ歯やブリッジ技術は、数々の限界があり、患者さんにとって快適とは言い難いものです。
その限界を打ち破ったものがインプラント技術です。
いったい、歯が悪かったり、なくなってしまったら、どんな影響があるのでしょうか。
まず第一に浮かぶのが、ものが思うように噛めなくなるということです。
口は、消化器官の入り口です。その中で、歯はものを細かく噛みくだくという、たいへん重要な役割があります。
食べものの消化には、唾液、胃液など多くの消化液中の酵素が関わっています。食べものを細かく噛みくだけばくだくほど、その酵素がよく働きます。
しかし、歯がなくなったり、入れ歯が合わなかったりした場合、食べものをよく噛みくだけないため、丸呑みしなければならなくなります。 そのため消化が完全にできなくなり、栄養のバランスが悪くなります。
また胃や他の臓器にも負担がかかります。胃腸の悪い人や栄養不良の人に、歯の悪い人が多いのはこのためです。
笑ったときに、きれいな歯がみえるというのはとてもステキなことです。印象もかなりアップします。
ルックスを気にするアメリカでは、歯がガタガタだったり、抜けていては、かなりのマイナスイメージになります。
社会的ステイタスの低さをあらわし、ときには知性のなさと結び付けられてしまいますからたいへんです。
なんだか、ちょっとコミカルな印象がでてきますね。これじゃイメージダウンです。軽くみられてしまいそうです。
せっかく今はやりのカッコいいファッションできどっても、さっぱりきまりません。
まして、入れ歯をしなければならないほど、歯が抜けていたとしたらどうでしょう。
とくに前歯だとしたら最悪です。口元がシワシワになり、すっかり老け込んだ顔になってしまします。
そこで、できるだけ歯をみせないようにしょうという心理が、自然と働いてくるわけです。そのため表情もどことなく不自然になってしまうのです。
だからといって、いつも口もとに手を当てて、人と話をするわけにもいきません。
だんだんこれがコンプレックスになり、しまいには人と会うのもユーウツになってしまうなんてことにもなりかねません。
こうなってしまったら、性格もすっかりクラーくなってしまいます。
歯は運動能力にも影響します。
プロ野球選手や、プロゴルファーには、テンプレートといわれる歯の噛み合わせを矯正するためのプレートをつけて、よい成績をあげている人たちが多くいます。
つまり、しっかり歯をかみしめることによって、力がでるのです。
ですから、歯が抜けたままの人や、入れ歯があわなくなっている人、噛み合わせのよくない人は、いくらがんばっても力がでるはずがありません。
ボケ(老人性痴呆症)は本人に対しても家族に対しても大変でしょうね。だれでも自分だけは、ボケたくないと思います。
しかし、残念なことに、その確実な予防法はまだ見つかっていません。ですが、歯に関していえば、ちょっと気になるデータがでています。
このことは、歯をなくしてしまい、食べることが不自由になったことが原因しているように思われます。
考えてみてください。もし食べる楽しみを奪われてしまったらどうですか。生活がとても味気ないものになってしまうはずです。
特に老人にとっては、食べるということは、最大の楽しみなのです。それもその楽しみが一日に三回もあるんですから、これが取り除かれたらショックも大きくなります。気力も失わせてきて当然かもしれません。
また、
もうひとつ原因として考えられるのは、噛むことによる脳への刺激です。
歯がある場合は、歯の周りのセンサーが噛みしめる刺激の様子を、脳に送ります。これが、噛み心地というもので、味を感じるもののひとつとされています。
歯がない場合でも、代用される入れ歯などがしっかりしていれば、噛む筋肉がそれに近い働きをします。さらにいいことは、噛むことで脳の血液の循環を増します。
つまり、歯がなくなったということで、これらのメリットも失い、ボケてしまうわけです。
しかし何よりも重要なことは、歯がないことで消極的になってしまうことです。発音がおかしくて、思うように話ができなかったり、自分のルックスを気にして、人と会うことがいやになってしまい、クラーい気分になるのです。
すべての人に合うものではありませんが、インプラントはそのような人にとって、強い味方になってくれるでしょう。
歯が悪いとガンになりやすい!?
現在の日本人の死亡原因の第一位が悪性腫瘍、つまりガンであることを、ほとんどの方がご存じであると思います。
そのガンの研究も進んでいろいろなことがわかってきました。
その原因に、タバコ・日光(紫外線)等の影響よりも、食べ物に加えられている添加物やタンパク質のおこげなどの化学物質が、大きく影響しているというのです。
私たちは知らず知らずのうちにたくさんの種類の発ガン性物質を毎日何度も食べたり飲んだりして、ガンになりやすい状態になっていくのです。
便秘の人が大腸ガンになりやすいのも、発がん性のある物質が大腸に留まることが原因です。
そんな中で歯のよい人はガンになりにくいという報告もあります。その最大の理由は、よく噛めることによって、食べ物の中の食物繊維が細かくなり、それに発がん性物質が付着して排泄されるからであると説明されています。
ですから、逆に歯のない人や、よく噛めなくて丸のみしている人はガンになりやすい危険が高くなります。
野菜などの食物繊維の多いものをなるべく添加物の少ないものとともによく噛んで食べることによって、ずいぶんガンになることを防止できるということです。
さらに唾液の中には、発がん性を低下させるペルオキシターゼという物質もあります。よく噛めばその物質がたくさんでてきます。
よく、カゼは万病のもと、といいますが、それ以上に虫歯、歯周病で噛めなくなることは万病のもとです。
おいしいものをよく噛んで、おいしく食べて、楽しくて健やかな毎日を送ろうではありませんか。